最後の作品展

5月13日、実家の母が亡くなりました。
今日は月命日。もう一ヶ月たったなんて、信じられない感じです。

母は家庭科の先生を目指していて、家庭に入ってからは編み物の先生をしていました。
何かを作る楽しさを教えてくれたのはまぎれもなく母。

2人で行った最後のお出かけは毛糸屋さんでした。
京都からやって来るお気に入りの毛糸屋さんが、数年ぶりにやって来るというのです。
実家には「これ、死ぬ前に全部形にしていってよ!」
なんて冗談を言う位、大量の毛糸の在庫があるのですが、
楽しそうに糸を選んでいる母の姿を見ていたら、つい
「私はこの糸で何か編んで〜」
って私の気に入った毛糸を付け足しちゃいました。
腕いっぱいの毛糸を抱えて嬉しそうに
「今、編みかけてるのをほぐして、この糸を混ぜて編み直そう」
なんて言っている母を見ながら、
「この糸が全部作品になる事はないんだろう」
と切ない気持ちになったものでした。

その後、入院した母の所に、母の作ったニットを着ていくと
「あら、似合うわね」
ってニコニコしながら眺めていてくれました。

そんな母のお葬式では、皆さんに母の作品をみて頂きたい。
そういう気持ちで「作品展」をコンセプトにした自由葬にしました。

祭壇がこれ。
母
同じく大好きだった絵手紙と一緒に綺麗に飾り付けしてもらいました。

お通夜当日に自宅に荷物を取りに来てくれた葬儀屋さんがやってくれました。
ボディーとか額はすべて葬儀屋さんが用意してくれたもの。
こんなものもあるなんて、ちょっとびっくり!


そして、会場の外には、作品をずらり。
母
全部、母が編んだものです。
タンスの肥やしになってしまうのが忍びなくて、参列した皆さんにもって帰って頂く事にしました。
編み物の腕を褒めてくれる人。
「いつも綺麗なお洋服着てて素敵だなって思っていたのよ」と偲んでくれる人。
「大事にしますね」って言ってくれる人。

誰かが母の作品を着てお出かけする度、母は空の上から、ニコニコ眺めて
「あら、似合うわね」
って言のかな。


新しい糸を混ぜて編み直していた最後の作品は結局編みかけのまま。。
それは願いを込めてお棺にいれました。
天国で仕上げてね。
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プロフィール

アテナママ

Author:アテナママ
子供の頃から大好きだった手芸。いまでもコツコツやってます。
自分の作品を記録に残したいなあと思ってブログを立ち上げました。
わが家の日常生活はぜひ、「All for WAN」で覗いてみて下さいね。

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